晴れていても、くもっていても、 すこしくらい風が吹いていても、読みかけの本を1冊持って、 ブランチを食べに、出かける。 この店のハンバーガーは、テイクアウトすることもできるけれど、 ボクは、店から続いている外のデッキで食べるのが、断然好きだ。 パンに挟まれているのは、特別なものや変わったものではないけれど、 挟んでいるパンはちょっと「特別」だと思う。 ハンバーガー・ノーチラス ノーチラス=オウムガイ? 丸く焼かれたパンではなく、渦巻き型のそれは、 言われてみれば、オウムガイに見えないこともない。 もしかしたら、ここの店長は、『海底2万マイル』の話が好きで、 そこからノーチラスを思いついたのだったりして、と思っているが、 確かめる機会はなかなかない。 かりっと焼けたハンバーグに、ぱりっとしたレタス、 薄くスライスしたオニオンと、ピクルス‥それをはさむオウムガイのパン。 Hamburger Nautilus ウエイターもウエイトレスも、揃いのTシャツの背中に、 メニューを載せている。 ハンバーガー・ノーチラスは上から3つ目だ。 何度見たって、おんなじなのに、来るたびに、 目はTシャツの背中を追っている。 いつか、ノーチラス号のことを訊くときがあったら、 DRINKS with POLAR ICE についても、ぜひきいてみたい。 Tシャツのフロント部分に、そうプリントされているのだ。 POLAR ICE‥ポーラ・アイス‥極地の氷‥? すこしだけグラスに残ったコーラを、氷とともにゆすってみた。 透明で、美しい氷は、カラカラといい音をたてた。 川から吹いてくる風が、気持ちいい。 このお店の名前は、SUBMARINE DINER きびきび動くスタッフは、お揃いのTシャツを着ています。 |
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